革細工の道具たち
革を切って縫って作る革細工では、普段見かけないような珍しい道具たちを使います。このシリーズでは、革細工で使われる道具たちを紹介していきます。
革パンチ
前編では革パンチ(ハトメ抜き)の種類を紹介していきました。そもそも、なぜこんなに多くの革パンチが必要なのでしょうか?それは、穴に埋め込むものの大きさに合わせて、開ける穴の大きさも変える必要があるからです。革パンチとよく使われるものを紹介していきます。
バネホック
名前は聞きなれないですが、皆さん絶対目にしたことがあると思います。パチンとするアレです。

左が中サイズ、右が大サイズです。
カシメ
まさに「かしめる」ための部品、カシメ。なんとなく聞いたことはあるけれど、日常ではあまり使わない言葉ですよね。辞書で調べたところ、「接合部分にはめこまれた爪や金具を工具で打ったり締めたりして接合部を固くとめる」だそうです。わかるようなわからないような。
私が使っている小中大の3サイズのカシメを写してみました。

これらバネホックやカシメは「号」サイズで作られているため、革パンチも「号」の規格を利用する必要があります。
前編の記事で、革パンチで穴を開けた状態を紹介しました。パンチで穴を開けた革に、カシメを入れるとこのようになります。

ここでは、小カシメが8号パンチ、大カシメが12号パンチの穴にすっぽり入っています。そして中サイズのカシメは、3 mmのパンチ穴に収まっています。カシメなのに号のパンチじゃないの、という声が聞こえてきそうですが、実は3 mmは10号と同じサイズになります。号は0.3 mmきざみですから、3 mm、6 mm、9 mmといった3の倍数の「mm」のパンチは、「号」のパンチと同じサイズになります。
ここまで、「号」と「mm」という二つの規格の革パンチと、その使われ方を紹介していきました。日本の場合ですが、これがアメリカになると、また新たな規格「インチ」が出てきます。1インチは25.4 mmというきりの悪い数字です。そのうえ、 1インチより小さいサイズのパンチも分数表記で登場してきます。1/2、1/4、1/8、1/16、1/32、1/64インチをベースとして、たとえば7/64インチのパンチなんてものが存在しています。ここまでくると、電卓で計算して mm に変換しないと大きさが分からないですよね。まだインチサイズのパンチは持っていないのですが、いつか買ってしまい、ますます混乱する未来は近そうです。
革パンチで作られた小物たちは、ショップLeather & Laser にてご注文いただけます。あなただけのオリジナル革小物を、使い手とともに変化が楽しめる本革にて提供しています。
コメント